MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称で、主に地図アプリ(特にGoogleマップ)での検索結果において上位表示されるよう、様々な最適化施策を行い、店舗集客を向上させることを目的としています。
例えば、「地域名+サービス名/業種」で検索した場合、そのエリアに特化した地図検索結果が表示されます。実店舗を持つビジネスにとっては、特定の地域のユーザーや見込み顧客の獲得に大きく寄与します。
MEO対策は、地図検索上での評価を向上させることで上位表示を目指し、集客につなげる具体的な施策です。
お店を探すユーザーの行動・購買プロセス
- 認知
- 興味・関心
- 評価・検討
- 行動
- 共有
MEOを行う目的は、店舗の集客を促進することです。
そのためには、以下の2つの視点で対策を行います。
- 検索対策としての視点(検索評価UPにつながる施策)
- 来店促進としての視点(来店・集客につながる施策)
① 検索対策としての視点
先程解説した購買プロセスの「認知〜興味・関心」のステップに該当します。
お客さんにお店の存在を知ってもらうことが最初の重要なステップです。
検索結果の表示順位を向上(上位表示)させることで、認知度が上がり、来店の可能性が高まります。
具体的には、多様なキーワードで関連性を高め、検索結果に表示されるようにします。
② 来店促進としての視点
購買プロセスの「評価・検討〜行動」のステップに該当します。
MEOでは、検索順位アップだけが目的ではありません。
最終目標は、検索ユーザーが店舗ビジネスに興味を持ち、実際に来客してもらうことです。
そのため、店舗集客につながる対策を実施し、順位を上げるだけでなく、店舗の魅力を最大限に伝え、来店したくなる要素をアピールすることが重要です。
MEO対策において、多くは上位表示だけの施策に陥りがちですが、この来店促進の視点を忘れないようにしてください。
MEOとローカルSEOの違い
MEOと同じような意味合いで、「ローカルSEO」とも呼ばれることがあります。
意味合いとしては近いものではありますが、ローカルSEOは地域性に特化したSEOを指し、MEOは、その中で地図検索に特化したGoogleビジネスプロフィールの検索評価を向上させ、集客につなげる施策全般のことを指します。
MEOの特徴とメリット
スマートフォンの普及やモバイルユーザビリティの向上に伴い、店舗情報を探すユーザーにとって検索環境が便利になり、MEOのメリットも増えています。 特徴とメリットについて解説します。
- 検索ユーザーの商圏内の店舗サービスのみ表示される
- 優良顧客の集客効果が高い
- 口コミや星評価により店舗の信頼性を獲得できる
- SEOに比べて競合性が低いため対策しやすく費用を抑えられる
それぞれ解説します。
検索ユーザーの商圏内の店舗サービスのみ表示される
一般的な検索エンジンで店舗サービスを検索すると、検索上位は大手ポータルサイトやチェーン店などの大企業に占められています。
その中で、地域の中小店舗が上位を獲得することは困難な状況です。
しかし、店舗のWebサイトがSEOで上位に食い込めなくても、MEOやローカルSEOなら、ターゲットユーザーが検索する商圏内の実店舗のみがライバルとなるため、競合する大手企業に対しても互角に戦える施策です。
さらに、MEOの検索結果(ローカルパック)は通常のSEO検索結果より上のエリア、いわば、検索順位1位よりもさらに上の「検索順位ゼロ位」に地図情報と共に表示されることが多いため、視認性・認知度が非常に高く、集客も期待できます。
MEOのデメリット
ターゲット地域を持たないビジネスは効果を得にくい
MEOは特定の地域をターゲットとした店舗集客に結び付けるビジネスに向いています。
そのため、店舗やターゲット地域を持たない業種、例えばネットショップのみのビジネス等はMEO対策の必要性はないでしょう。
ビジネスによっては口コミを得るのが難しい
飲食店などは利用者の口コミも得やすいですが、業種によっては口コミが得にくいものがあります。 また、良い口コミばかりではなくネガティブ評価のレビューやクレームなどが投稿される場合もあります。
とはいえ、MEOにはデメリットと言えるものはほぼなく、特定の地域をターゲットとしたローカルビジネスには大きなメリットをもたらします。
検索結果に地図情報(ローカルパック)が表示されるしくみ
Google検索のローカルパックの表示のしくみを理解しておきましょう。
検索キーワードが地域や場所に影響を受けるタイプのキーワード、例えば「業種×地域名」「サービス内容×地域名」のようなものは、通常の検索結果画面(SERPs)の上部に地図情報とその近くの関連スポットのリストからなる「ローカルパック」が表示されます。
このような検索キーワードを「ローカルキーワード」と呼びます。
検索キーワードとどれくらい関連性が高いかを評価します。
まずはカテゴリとの関連性が重要ですが、ビジネスの種類により、関連するキーワードは多岐にわたります。
キーワードの検索意図や検索シチュエーションを考えて関連トピックを掘り下げ、細分化し、幅広く関連付けていくことが大切です。
検索される場所から店舗への距離(Distance)
検索ユーザーが検索している位置から、店舗がどれくらいの距離にあるかも評価要因です。
検索キーワードによっては、特に距離が優先されるものもあります。
店舗や企業の知名度(視認性:Prominence)
ビジネスが一般にどれくらい認知されているか、オンライン・オフライン問わずどれくらい知られているかが評価要因となります。
Google公式ガイドラインでは「視認性」と表現されていますが、具体的にはオンライン上に自社のビジネス情報が表示、掲載されているか、あるいは、口コミや評価としてSNSやポータルサイトに言及されている情報が多いか、などが評価されます。
まとめ
MEOは、店舗運営をしているビジネスにとって必須のマーケティング施策です 。
Googleビジネスプロフィールは、今後も機能が充実し、店舗集客施策において欠かせないツールとなるでしょう。
ぜひ、MEO対策を進めてみてはいかがでしょうか。
株式会社JINique(ジニーク)
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